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GSCでSEOのカニバリゼーションを確認する方法|複数ページの検索パフォーマンスを分析

2026/9/25

この記事を書いた人

高橋 来実

SEO対策を進めていると、「同じような検索キーワードで、サイト内の複数ページが検索結果に表示されているけど、問題ないの?」と気になることがあります。

特にデータベース型サイトでは、条件の掛け合わせによって多くのページを作成できるため、似た検索ニーズに対して複数のページが存在するケースがあります。

この記事では、GSCを使って検索クエリと表示ページの関係を確認し、SEOのカニバリゼーションが起きていないか分析する方法を、実際の操作手順に沿って解説します。後半では、カニバリゼーションが疑われる場合に確認したいポイントや、ページ設計を見直す際の考え方についても紹介します。



SEOのカニバリゼーションとは?

SEOにおけるカニバリゼーションとは、同じ、または似た検索ニーズに対して、サイト内の複数ページが検索結果に表示される状態を指します。

例えば、「文京区 賃貸」という検索に対して、「文京区の賃貸一覧」と「文京区の賃貸マンション一覧」のような複数のページが検索結果に表示されるケースです。

ただし、複数のページが同じ検索クエリで表示されること自体が、必ずしも問題になるわけではありません。

重要なのは、それぞれのページが異なる検索ニーズや役割を持っているかどうかです。

同じ検索ニーズに対して複数ページが表示される状態

例えば、以下のようなページがあるとします。

  • 文京区の賃貸物件一覧

  • 文京区の賃貸マンション一覧

  • 文京区のペット可賃貸物件一覧

これらのページはそれぞれ異なる条件を持っていますが、「文京区 賃貸」のような検索クエリに対して複数のページが表示されることがあります。

この場合、まず確認したいのは、検索ユーザーが求めている情報に対して、どのページを表示させたいのかという点です。

例えば、「文京区 賃貸」という検索に対して「文京区の賃貸物件一覧」を主要なページとして考えているにもかかわらず、別の条件ページが頻繁に表示されているのであれば、ページ同士の役割や設計を見直す必要があるかもしれません。

複数ページが表示されること自体が問題とは限らない

カニバリゼーションを確認するときは、「同じ検索クエリで複数ページが表示されている=カニバリ」と単純に判断しないことが大切です。

例えば、「文京区 賃貸」という検索に対して、総合的な賃貸一覧ページと「文京区のペット可賃貸ページ」が表示されていたとしても、それぞれが異なる検索ニーズに対応しているのであれば、必ずしも問題とは言えません。

そのため、GSCで複数ページが表示されていることを確認した後は、

  • それぞれのページはどの検索ニーズを対象としているか

  • ページごとの役割が明確になっているか

  • 本来表示させたいページが検索結果に表示されているか

といった点を確認することが重要です。

次章では、こうしたカニバリゼーションがデータベース型サイトで起こりやすい理由について解説します。


DB型サイトでカニバリゼーションが起こりやすい理由

データベース型サイトでは、登録されているデータをさまざまな条件で組み合わせることで、多くの一覧ページを作成できます。

一方で、ページを増やしていく中で検索ニーズが近いページが複数存在する状態になりやすく、同じような検索クエリに対して複数のページが表示されるケースがあります。

条件の掛け合わせによって似たページを作成できる

例えば、不動産サイトであれば、

  • 文京区 × 賃貸

  • 文京区 × 賃貸 × ペット可

  • 文京区 × 賃貸 × 駅徒歩10分以内

のように、エリアや物件条件を掛け合わせてページを作成できます。

それぞれ異なる条件を設定しているため、ページとしては別のものですが、検索ユーザーが求めている情報が近い場合、検索クエリによっては複数のページが表示される可能性があります。

特にDB型サイトでは、「ページを作成できること」と「そのページが独立した検索ニーズに対応していること」は別の問題です。

ページを大量に生成できるからこそ、それぞれのページがどのような検索ニーズに対応しているのかを整理することが重要になります。

ページ数が多いほど、ページ同士の関係を把握しにくい

DB型サイトでは、数千・数万ページなど、多くのページが存在することもあります。

ページ数が少なければ、検索結果を確認して「このキーワードではこのページが表示されている」と目視で把握できます。

しかし、ページ数が増えるほど、

「この検索クエリでは、サイト内のどのページが表示されているのか?」
「似たページが複数表示されていないか?」
「本来表示させたいページが検索結果に出ているか?」

といったことを確認するのが難しくなります。

そこで活用したいのがGoogle Search Console(GSC)です。

GSCでは、検索クエリを絞り込んだうえで、その検索クエリに対してどのページが検索結果に表示されているのかを確認できます。

次章では、実際にGSCを使って特定の検索クエリに対する表示ページを確認し、ページ同士の競合状況を分析する方法を紹介します。


GSCでカニバリゼーションを確認する方法

GSCでは、特定の検索クエリを絞り込んだうえで「ページ」を確認することで、その検索クエリに対してサイト内のどのページが検索結果に表示されているのかを確認できます。

ここでは、「文京区 賃貸」という検索クエリを例に、確認する手順を紹介します。

検索パフォーマンスを開く

まず、GSCで対象サイトのプロパティを開き、左側のメニューから「検索パフォーマンス」を開きます。

検索パフォーマンスでは、サイト全体のクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位に加えて、検索クエリやページごとの検索パフォーマンスを確認できます。


確認したい検索クエリを絞り込む

次に、「検索クエリ」から確認したいキーワードを絞り込みます。

例えば、「文京区 賃貸」に関連するページの表示状況を確認したい場合は、「検索クエリ」に「文京区 賃貸」を含む検索クエリを設定します。

完全に一致する検索クエリだけではなく、関連する検索クエリも確認したい場合は、「次を含む」などの条件で絞り込むと、検索テーマ全体の状況を確認しやすくなります。

例えば、

  • 文京区 賃貸

  • 文京区 賃貸物件

  • 文京区 賃貸 マンション

  • 文京区 賃貸 ペット可

など、関連する検索クエリがどのようなページに紐づいているのかを確認できます。

<手順①>【フィルタを追加】をクリック

<手順②>【検索キーワード】をクリック

<手順③>【次を含むクエリ】を選択し、検索したいクエリを入力して適用する


「ページ」で検索クエリに対する表示ページを確認する

検索クエリを絞り込んだら、画面下部の「ページ」を確認します。

ここでは、設定した検索クエリに対して、実際に検索結果に表示されたページと、それぞれのクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位を確認できます。

例えば、以下のようなデータが表示されたとします。

ページ

クリック数

表示回数

CTR

平均掲載順位

文京区の賃貸物件一覧

120

2,000

6.0%

5.2位

文京区の賃貸マンション一覧

80

1,500

5.3%

7.1位

文京区のペット可賃貸一覧

15

500

3.0%

12.5位

このように、同じ検索テーマに対して複数のページが表示されていることを確認できます。

ただし、ここで複数ページが表示されているからといって、すぐにカニバリゼーションと判断する必要はありません。

次に、それぞれのページがどのような検索ニーズを対象としているのか、本来どのページを表示させたいのかを確認します。


表示ページごとの検索パフォーマンスを比較する

複数のページが表示されている場合は、それぞれのクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位にも注目しましょう。

例えば、「文京区 賃貸」という検索テーマに対して、

  • 文京区の賃貸物件一覧:平均5.2位

  • 文京区の賃貸マンション一覧:平均7.1位

  • 文京区のペット可賃貸一覧:平均12.5位

となっている場合、検索結果への表示状況に差があることが分かります。

さらに、それぞれのページがどの検索クエリで表示されているのかを確認することで、ページごとの検索ニーズの違いも把握できます。

このように、GSCで「検索クエリ」と「ページ」を組み合わせて確認することで、どの検索テーマに対して、どのページが検索流入を獲得しているのかを分析できます。

次章では、ここまで確認したデータをもとに、カニバリゼーションが疑われる場合の改善方法を解説します。


カニバリゼーションが疑われる場合の改善方法

GSCで特定の検索クエリに対して複数のページが表示されていることを確認し、ページ同士の検索意図や役割が重複している場合は、ページ設計を見直す必要があります。

ただし、すべてのページを統合すればよいわけではありません。ページごとの検索ニーズや役割を整理したうえで、必要な改善を検討することが重要です。

ページごとの検索意図と役割を整理する

まず、それぞれのページがどのような検索ニーズに対応するためのページなのかを整理します。

例えば、

  • 「文京区 賃貸」→ 文京区全体の賃貸物件を探す

  • 「文京区 賃貸 ペット可」→ 文京区のペット可物件を探す

  • 「文京区 賃貸 駅徒歩10分」→ 駅から近い物件を探す

のように、検索ニーズが異なるのであれば、それぞれ独立したページとして存在する意味があります。

一方で、検索ニーズや掲載情報がほとんど変わらないページが複数存在する場合は、ページの役割を見直す必要があります。


ページごとの違いが分かるように情報を見直す

複数ページを残す場合は、それぞれのページが何についてのページなのかを明確にすることも重要です。

例えば、

  • タイトル

  • H1・H2などの見出し

  • ページ内の説明文

  • 掲載されるデータ

  • 内部リンク

などを確認し、それぞれのページが異なる検索ニーズに対応していることが分かる構成になっているかを見直します。

特にDB型サイトでは、URLや検索条件だけが異なり、ページ内の情報がほとんど同じになっているケースもあるため、「条件が違う=別の検索ニーズ」と決めつけず、実際のページ内容まで確認することが大切です。


必要のないページを増やさないことも検討する

DB型サイトでは、データを組み合わせることでさまざまな条件のページを作成できます。

しかし、作成できるページをすべて作る必要があるとは限りません。

検索ニーズがほとんどなく、既存ページとの差も小さいページを大量に生成している場合は、

「このページはユーザーにとって必要なのか?」

という視点から、ページ生成の条件自体を見直すことも選択肢になります。

ページ単位の改善だけでなく、そもそもどの条件の組み合わせでページを生成するのかまで見直せるのが、DB型サイトのSEOでは重要なポイントです。


まとめ

GSCでは、特定の検索クエリを絞り込んで「ページ」を確認することで、どの検索クエリに対して、サイト内のどのページが表示されているのかを把握できます。

特にDB型サイトでは、条件の掛け合わせによって似たページが増えやすいため、検索クエリと表示ページの関係を確認し、ページごとの検索意図や役割を整理することが重要です。

まずは気になる検索クエリを1つ選び、GSCでどのページが表示されているのかを確認してみましょう。


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高橋 来実

バリ島で生まれ、湘南・茅ヶ崎の海風を受けて育つ。 学生時代のインターンからアイデアログの門を叩き、そのまま新卒入社。 現在は「LPクラフト」のコンサルタントとして、マーケティング視点でお客さまの事業成長を支援。2000年生まれらしいフレッシュな感性と、現場で磨いたコンサル力を武器に、読み手の心に届く記事を執筆している。