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Japan SEO Conference 2026 参加レポート:JSC 2026から紐解く、AI検索時代を生き抜くマーケティング戦略
2026/7/9
この記事を書いた人
高橋 来実
はじめまして、株式会社アイデアログの高橋と申します。
現在はコンサルタントとして、大手求人サイトや通販サイト、不動産サイトなど様々な業種のデータベース型サイトのSEO施策の検討・進行に全力で取り組んでおります。
そんな私ですが、先日 国内最大級のSEOイベント「Japan SEO Conference 2026(#JSC26)」に参加してきましたので、そこで得た学びと熱量を皆様に是非 共有させてください!
今回が私にとって初めてのJSC参加となりましたが、目まぐるしく変わるSEO業界の最前線情報だけでなく、日本のトップマーケターの方々が描く「SEOの未来」をリアルタイムで体感することができ、一人のプレイヤーとして多くの学び・気づきを持ち帰ることができた贅沢な一日でした。
本レポートでは、各セッションでの学びから自分なりに導き出した「今後に向けての3つの重要テーマ」を軸に、当日の学びと、明日からの業務や「LPクラフト」への活かし方を若手マーケターの視点で整理してお届けします!
テーマ1:AIを「新入社員」として育てる、「ハーネスエンジニアリング」の考え方
セッションでの学び
まずは、皆さんにも大きく影響がある「AIの活用方法」についての学びをシェアしていきます!
ChatGPTやGeminiをはじめとする生成AIの活用は、ビジネスパーソンにとって当たり前のものとなりました。普段の生活の中でも、AIを使う場面は圧倒的に増えていると感じます。
例えば、「新宿でオススメのご飯屋さん教えて」や、「夏休みにおすすめの海外旅行プランを考えて!」と、その時気になることを丸投げでAIに聞けば、色んな選択肢を出してくれますよね。
業務の中であれば、「このグラフをもとにセッションが減少した要因を分析して」や、「このメモを参照してJSC参加レポート書いて」と、ありえないくらい丸投げしても、AIは優秀なのでそれなりにそれっぽく整理してまとめてくれます。
今までなら1から自分で整理して調べたり、考えなくてはいけないことを、やりたいことをそのままAIに言ったら30秒ほどで出力してくれる。なんて素晴らしい、これから丸投げで聞けばその分効率化できるラッキー!と思いますよね。
しかし、AIの活用目的が「単なる業務効率化」に留まっているうちは、ビジネスパーソンとしては終わりです(ついこの前までの私)。
AIが出力してくれる「70点のアウトプット」を量産するだけでは、人間の仕事の価値そのものが薄れてしまうという懸念もあります。
今回、多くのセッションで共通して語られていたのは、AIを「効率化ツール」ではなく「成果を高めるためのパートナー」として定義し直すというマインドセットでした。
長山さん(株式会社JADE)は、組織としてAIを活用する仕組みを「ハーネスエンジニアリング」と提唱されています。AIを「優秀な新入社員」として見立て、プロンプトだけでなく、「データ」「ツール」「スキル(業務フローの言語化)」「マインドセット」という4つの周辺環境(ハーネス)を整えて与えることで、初めて最高のアウトプット(成果)が生まれるという考え方です。
また、酒井さん(株式会社リクルート)からは、AIによる効率化で浮いた時間を使って、人間の手で「プラス50点」の独自の価値を乗せ、これまでにない「120点の成果物」を出すことにチャレンジすべきだという、メッセージが投げかけられました。
学びから今後意識すべきこと・取り組むべきこと
AIを業務の効率化ツールとして使うことは、悪いことではありません。むしろ使っていくべきだと思います。
ただ、AIに対しての向き合い方として、単純な「ツール」として向き合うのではなく、「パートナー」や「メンター」として向き合うことで、AIを最高な形で活用できます。
たしかに私自身も、効果分析を行うときには
・まずは必要なデータ・情報を収集する
・集めてきたデータ・情報をレポートにする
・レポートをもとに、昨対でセッションが減少/増加したページを見つける
・なぜセッションが減少/増加したのかを、外部要因・内部要因で考える
といった流れで分析をします。
初めて効果分析を行うときは、まずどこから手を付けていいかもわからない状態でした。
しかし、必要なデータ・ツール・フロー・マインドセットを学び、繰り返し行うことで初めて「効果分析」という業務を覚えました。
AIも同じです。
最終的に「これを出してほしい」とお願いしても、どんなデータを使ってどんなツールを使い、どんなフローで作業を進めてどんなマインドセットで出力したらいいかが分からなければ、期待以上の成果物を出すことはできません。
そのためには、AIに丸投げするのではない、「AIに適切な出力をしてもらうための、正確かつ豊富な一次データ(事前情報)を、自らの手でどれだけ収集できるか」が勝負の分かれ目になります。リサーチの手間を惜しまず、質の高いデータをAIというパートナーにインプットする。
そしてAIが整理した土台の上に、人間ならではの考察・感想・体験談などを乗せていく。このサイクルを回すことで、AIとともに期待以上の成果物を生み出せるように、今後の業務ではより積極的にAIを活用していきます。
テーマ2:「数字の先にいるユーザー」をどう捉えるか
セッションでの学び
「AI×Web解析」をテーマにしたセッションでは、今後のアクセス解析におけるKPI設計についてとても面白い議論が行われました。なかでもスピーカーの木田さんが仰った、以下の言葉が強く印象に残っています。
「セッションはお財布を持たない」
「数字の先には人がいる」
木田さんは、もはやセッション数は見なくていいと言ってもいいぐらいの勢いで、いかにユーザー軸で数値を見ることの重要性を強調されていました。(もちろん全く見ないのはよろしくないので、セッション数もちゃんと見ます!)
インプレッション、クリック、セッションといった計測だけでなく、ユーザーがどのような意図で行動を起こしたかという「ユーザー軸」の計測へのシフトが求められています。
学びから今後意識すべきこと・取り組むべきこと
正直、これまで私は効果計測において、セッション数・CV数といった単なる「数値」として捉えていました。しかし、このセッションを通じて気付いたのは、これまで見てきたセッション数・CV数には、「数多くのユーザーが『課題を解決したい』という何かしらの意図をもって起こした行動の証跡」であること。そして、その検索意図こそが、今後の効果計測においては本質的な部分であると認識しました。
木田さんが仰っていた「数字の先には人がいる」という言葉。
これからの時代に求められるのは「数字の背景にある検索意図や課題の読み解き」です。
ユーザーは「何かを知りたいのか」「比較したいのか」「切実に課題を解決したいのか」。
AI検索の普及によって「ユーザーがどんな経路でこのサイトに訪れたのか」が見えづらくなるからこそ、コンサルタントとして数値の裏にあるユーザーの心理にまで踏込んで考え、「なぜこの結果になったのか」を考えなくてはなりません。
今後のレポートや改善提案では、単なる数値データの羅列ではなく、「どういった意図をもってユーザーはこのサイトを見てくれたのか」という、ユーザー目線での提案や数値分析を行っていきたいと思います。
テーマ3:AI検索時代における究極のSEOは「ブランドの信頼性」
セッションでの学び
ここからは少し踏み込んだ、技術的なSEOのセッションでの学び・気づきを共有していきます。
テクニカルSEOのセッションでは、サーバーログの解析データをもとにしたとても面白い気付きが議論されました。
デジタルマーケティング支援会社である、アユダンテ株式会社のコガンさんの調査によると、アユダンテさんのサイトでは、現在話題となっているLLM向けの拒否設定ファイル「llms.txt」へのボットのアクセスは、現時点ではほとんど確認されておらず、インデックスサイトマップの巡回はあってもその先の個別XMLまで辿っていないケースが多いことが分かりました。
また、コガンさんは「2027年頃にはLLMO(LLM最適化)のブームも落ち着き、再びSEOの本質に議論が戻るだろう」という見解を述べており、私たちが今目を向けるべきは、表面的なハックではなく、SEOの本質を見落とさないことだということが議論されていました。
(世間での「LLMOブーム」にメスを入れるような鋭い見解で、個人的には面白かったです!)
また、登さん(株式会社Hakuhodo DY ONE)は、AIが回答を生成する際の「推論プロセス」の解析結果について共有してくださいました。
AIは回答を生成する際、特定のブランドサイトを名指し(指名検索のような挙動)で情報源として探しに行くケースが確認されています。特に、ブランド認知の高い大手企業だと、こうした「指名検索」はユーザー・AIともにされやすい傾向があります。
一方で、たとえ大手企業のWebサイトであっても、公式情報が不足していたり、独自コンテンツ(一次情報)がなかったり、「ユーザーにとって価値のある情報を提供できていないサイトは、AIの判断によって「裏取りができない」とみなされ、意図的に情報源から除外されているというリアルも浮き彫りになりました。
実際に海外のマーケティングカンファレンスでも、すでにテクニカルなSEOの議論以上に、PRやブランディングのテーマが多く語られているということも事実として上がっておりました。
テクニカルなSEOについて議論されがちですが、「もっとPRという大きなブランド認知に注力しても良いのでは?」と思い、私が今まで考えていなかった新しい発見でした。
学びから今後意識すべきこと・取り組むべきこと
これからのSEOは、マーケティング全体、それからPRとも地続きであり、「ユーザーからも、AIからも、信頼できる情報源(ブランド)として認識されること」そのものが最大の検索エンジン対策になると思います。
この学びを、「LPクラフト」やWebサイトの改善施策へどのように落とし込むべきか。
それは、単にキーワードにヒットした商材を網羅した一覧ページにとどまらず、「そのサイトにしかない、専門性と独自性の高いオリジナルコンテンツ」の拡充に注力すること。ユーザーのリアルな「口コミ・レビュー」や、実際の「体験記事・ストーリー」といった、AIでは代替えできない一次情報をサブコンテンツとして拡充していく展開に注力していきたいと思いました。
「この分野のこの悩みなら、このサイト見ればすべてが解決する」とAIとユーザーの双方に評価される、価値のある質の高いコンテンツ設計こそが、ブランドとしての認知を高めていくと確信しています。
まとめ:一時的なトレンドに振り回されず、「本質」を軸に判断する
今回のJapan SEO Conference 2026を通じて強く感じたのは、「AIによってSEOのルールが変わる」のではなく、「AI時代だからこそ、これまで言われ続けてきたSEOの本質からブレずに徹底する」ということです。
LLMO やGEOなど、SEO界隈のトレンドは今後も目まぐるしく変化していきます。マーケターとしてそれらをキャッチアップし続ける姿勢はもちろん大事ですが、一時的なトレンドに右往左往して、本質を見失っては元も子もありません。
数値の先にある「ユーザーの不満や願い」に寄り添うこと
AIを成果を高めるパートナーとして使いこなし、人間の手でAIで代替えされない付加価値を足すこと
AI・ユーザーの双方から選ばれる、専門性と独自性に満ちた「信頼されるサイト」を作ること
これまでも言われ続けていたSEOの本質からブレずに、今回得た知見を日々のクライアントワークやLPクラフトの効果改善へ落とし込んでいきます。
今回のカンファレンスは、最先端の情報をリアルタイムでキャッチアップすることができ、非常に有意義な学びと気づきを得られました。
今後もSEOトレンドや、最新情報にアンテナをはり、皆さんにも学びをシェアしていきます!
データベース型サイトのSEOでお悩みの方は、LPクラフトにぜひ一度ご相談ください!
LPクラフトは、ユーザーの検索意図に合わせて、独自のアルゴリズムが、膨大なデータから最適な一覧ページを生成。
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高橋 来実
バリ島で生まれ、湘南・茅ヶ崎の海風を受けて育つ。 学生時代のインターンからアイデアログの門を叩き、そのまま新卒入社。 現在は「LPクラフト」のコンサルタントとして、マーケティング視点でお客さまの事業成長を支援。2000年生まれらしいフレッシュな感性と、現場で磨いたコンサル力を武器に、読み手の心に届く記事を執筆している。
